『犬 他一篇』中勘助(岩波文庫)
犬 他一篇
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1.この本との出会いはいつですか?
この春休み
2.どんな内容の本ですか?
・大正時代の小説、舞台は古代インド。
・バラモン僧は呪術によって愛する女性と自分を犬の姿に変えてしまう。男女の情愛を暴力的に描いた短編。
・その内容から発表当時は発禁処分を受け、二年後に出版されたときも伏字だらけだった。
3.この本のどういうところが好きですか?
(抽象的にでも具体的にでもいいです)
・大正時代に書かれたとは思えない読みやすさ。
・なんてグロテスク。なんてエロティック。それでも真摯な筆致。
・奈落の底に落ちていく「愛」
4.この本からどのような影響を受けましたか?
この物語は話の都合上(そもそも登場人物が犬なので)、映像化・舞台化できない。
言葉でしか表現されえない強烈なイメージというものを信じるきっかけになった。