書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

2007-09-29から1日間の記事一覧

『東京ミッドタウンのアートとデザイン』清水敏男【監修】(東京書籍)

→紀伊國屋書店で購入 「体がよじれる時 四人囃子の復活 空を見上げる時」 かつて私が日本に住んでいた頃、六本木にお気に入りの奇妙なテラスがありました。右はリッツカールトン、少し右奥には東京タワーの先っぽだけが見え、正面にはカタツムリのようなオブ…

『ソラリス』 スタニスワフ・レム (国書刊行会)

→紀伊國屋書店で購入 スタニスワフ・レムの『ソラリス』はSFのみならず、20世紀文学の古典といっていいが、沼野充義氏によるポーランド語原著からのはじめての直接訳が2004年に国書刊行会の「レム・コレクション」の一冊として出版された。 この作品がはじめ…

『少子社会日本』山田昌弘(岩波書店)

→紀伊國屋書店で購入 「開国した都市に少子化問題はない」 結婚、そして恋愛が経済状況と密接に関係しているということを説得力のある論理構成で世に問うた名著『結婚の社会学』http://www.arsvi.com/b1990/9608ym.htm がある。その山田昌弘による今年4月に…

『Wonderful Tonight』Pattie Boyd(Harmony Books)

→紀伊國屋書店で購入 「いとしのレイラよいつまでも」 パティ・ボイド。彼女のためにジョージ・ハリソンが「サムシング」を書き、エリック・クラプトンが「いとしのレイラ」を歌った。 僕は、ビートルズの映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」…