書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

2008-08-26から1日間の記事一覧

『8 1/2』<br> フェデリコ・フェリーニ【監督・脚本】<br> マルチェロ・マストロヤンニ【主演】<br> (IMAGICA TV(紀伊國屋書店))

→紀伊國屋書店で購入 「無知を宣言してるようなものさ でも時々、それを強いられてることもある (フェデリコ・フェリーニ)」 映画好きか、そうでないか?フェリーニの映画に耐えられるか、そうでないか ・・・かもしれない 岩波ホールのビスコンティでも、…

『クマムシ?!』 鈴木忠 (岩波科学ライブラリー)、『クマムシを飼うには』 鈴木忠&森山和道 (地人書館)

→紀伊國屋書店で購入 →紀伊國屋書店で購入 『クマムシ?!』は出た時から読むつもりだったが、雑事にとりまぎれて放っておいた。目次にアノマロカリスの名前が出ていたのを思い出して、この機会に読んでみた。 クマムシは1mmにも満たない小さな原生動物で、最…

『カンブリア紀の怪物たち』 サイモン・コンウェイ・モリス (講談社現代新書)

→紀伊國屋書店で購入 バージェス動物群研究の第一人者、サイモン・コンウェイ・モリスによるカンブリア爆発の一般向け概説書である。モリスはウィッチントンを長とするケンブリッジ大学のバージェス頁岩プロジェクトに参加したのみならず、北極圏にあるシリ…

『戦争で死ぬ、ということ』島本慈子(岩波新書)

→紀伊國屋書店で購入 帯に「戦後生まれの感性で、いま語り直す戦争のエキス」とある。いわゆる「戦記もの」の著者で、本書の著者島本慈子が生まれた1951年以降の者は、ひじょうに少ない。この世代の役割は、日常的に接してきた戦争体験世代の「戦争のエキス…

『カンブリア爆発の謎』 宇佐見義之 (技術評論社)

→紀伊國屋書店で購入 カンブリア紀は長らく三葉虫の時代と考えられていたが、通常化石にならない軟組織をもった生物が化石になったバージェス頁岩の発見で、多種多様な生物が一挙に出現し、進化の実験室の様相を呈していたことが明らかになった。これをカン…