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解説者による戦力分析:白水社藤波さん・鈴木さん

%E7%99%BD%E6%B0%B4%E7%A4%BE%E3%81%95%E3%82%93.jpg今回の「解説者による戦力分析」では昨今の海外文学ファンの話題を占有し続けている「エクス・リブリス」シリーズの編集者たち、白水社編集部の藤波さんと鈴木さんのお二人にお話を伺います。ワールド文学カップに参加している白水社さんの文学作品は、ほとんどがこのお二人の編集によるものと言っても過言ではありません。藤波さん、鈴木さん、今日はよろしくお願いします。

──ではまず、我々のこの企画「ワールド文学カップ」という名前を聞いて、どのような印象をお持ちになられたか、お伺いしてもよろしいですか?

藤波:まず、これは当然サッカーのワールドカップにひかれたなというのがピンときますし、その各国を代表する作家や文学作品を集めた、非常に意義のある、素晴らしい試みだという風に思いましたね。4年に1回といわず毎年でもやってもらいたいです。

──ありがとうございます。いや、毎年やりたいですね。鈴木さんは?

鈴木:最初は、文学のワールドカップなんてちょっと物騒だな、と思ったんですけど(笑)、こういう風に見事な文学マップを見せられると、日本はほんとうに翻訳大国だな、と再認識することができました。

藤波:全部で何冊って言ってましたっけ?

──650冊です。

藤波:すごいですね。

鈴木:これみんな今、手に入れられるものってことなんですよね。

──手に入るものだけです。

藤波:現代日本もあるんだ。

鈴木:そうなんですよね。円城さんが入ってる。福永さんも。

──300冊ぐらいが「ワールド文学カップ」という括りになっていまして、それ以外に156冊ずつ、文庫限定で世界文学を集めた「往年の名選手たち」と、同じく文庫限定で選んだ「日本文学代表選抜会」という枠があるんです。

藤波:なるほど。

──文庫限定と言っても、白水社さんのUブックスも入っています。

藤波:ありがとうございます。

鈴木:みなさん、サッカーがお好きなんですか?

──大好きです。

藤波:さっきダグラス・ビーティの『英国のダービーマッチ』をお見せして、こんなこともやってますよっていう話をしていたところなんです。

鈴木:ふうん。

──実はアーセナルが好きなので(注1)、この本は気になって仕方ないです。

鈴木:サッカー好きとガイブン(外国文学)好きはしっかり重なるんですね。

藤波:これね、なぜか合う人が多いんだよね。あとビールが好きな人も多い。どうでもいいんだけど、そういう不思議な繋がりがあるみたいです。

──ビール(笑)。面白いですね。

藤波:印象ですけどね。あるんじゃないかと勝手に思っています。

鈴木:このブックレットは店頭に置かれるんですか?

──そうです。無料配布します。

鈴木:すごい!

──では次の質問として、そのブックレットを実際にご覧頂いてどう思われましたか?

藤波:いや、ほんとうにね、よくこれだけ集められたな、と。世界中から650冊でしょう? しかもそれを全部誰かがお読みになったってことですから、これはもう信じられない企画ですね。

──ありがとうございます(笑)。

藤波:知らない作品もあるし、もちろん読んだことのない作品がほとんどだし。インドの作品なんてほとんど読んだことないし、アフガニスタンもよくわからないし。これはほんとうに勉強になりますよ。

──そう言って頂けると嬉しいです。

鈴木:それと、コメントから匂いみたいなものが伝わってきますよ。どういう話なのかはこれを読んでもわからないし、自分が担当した本も「こんな本だったかな?」って思うんだけど(笑)。たとえば世界文学事典にあるような、「超レジュメ」的なものでは全然ない。レジュメだと骨だけになるから、伝わらないじゃないですか。

藤波:全部ちゃんとご本人たちが読んでいるし、推薦するんだから当然作品に対しての思い入れもあるだろうしね。

鈴木:そうそう。紹介の仕方に説得力と色気がある。

──色気(笑)。ありがとうございます。

鈴木:ほんとうにそう思いますよ。どういう内容なのかはやっぱりわからないんだけど、なんかちょっと面白そうなの。「逆に自分はこう思った」とか「こういう本もほんとうは入れてほしいな」っていう風に、これを見た人に自分の想いや読書経験を語らせる起爆剤みたいなものになっていて、すごいなと思います。

──そうですね。僕たちの選書はかなり偏っているので。

藤波:いやいや。

鈴木:あの、質問してもよいですか?

──もちろんです。

鈴木:さっきね、サッカー好きとガイブン好きが重なるっていう話があったんですが、サッカーが強い国と面白い小説がある国っていうのは重なるんですか?

──重ならないんです、それが。顕著な例を上げるとオランダ。

藤波:ああ、オランダ。オランダ文学って言われてもピンとこないねえ。

鈴木:あれが入ってましたよ。トレイシー・シュヴァリエの『真珠の耳飾りの少女』が。

──あ、そうですね。

藤波:よかった。シュヴァリエは私が担当したんです。

──作家の出身国だけで作るのではなく、その国を舞台にしている小説も入れています。

藤波:僕らの勝手な思い込みかもしれないけど、オランダはサッカーは強いけど文学は今ひとつ、という感じがしますね。

──そうなんですよ、日本に紹介されていないだけかもしれないけれど。実はここ、選書するのが大変だったんです。

鈴木:オランダを見つけるのが?

──マキューアン、カミュシュヴァリエまではトントン拍子で決まったんですけど、もう一つは欲しいよなという話になって。オランダを舞台にした小説を血眼になって探しました。

藤波:白水社に『チューリップ熱』ってのなかったっけ?

鈴木:『チューリップ熱』ってありましたねえ。

──はい。デボラ・モガーの『チューリップ熱』は棚の幅が狭くて入らなかったんです。

藤波:なるほどね。

──文庫でオランダを探すことになったので、結局デュマの『黒いチューリップ』を入れることにしました。では、お話がちょっと国に行ったところで、お二人の気になる国を教えて下さい。

藤波:僕はやっぱりアメリカ文学なんです。ダイベックの『シカゴ育ち』が大好きで、入社してちょっとしたくらいにうちの会社で出して、それがもうほんとうに嬉しくて仕方がなかったという思い出があります。これは忘れられない一冊です。

──これは本当に傑作ですよね。初めて読んだ時に猛烈に感動しました。

藤波:傑作ですね。

──アメリカの他に気になる国はありますか?

藤波:それは当然、イングランドでしょう。わかりやすいですけれど。イングランドもまた素晴らしいですね。

──イングランド三つで、スコットランドが一つ、それとは別にアイルランドがあります。

藤波:なるほど。あ、『青い野を歩く』入れて頂いたんですね。ありがとうございます。クレア・キーガンアイルランドの新世代を代表する素晴らしい女性作家で、どれもこれもいわゆる古いアイルランドと新しい世代の生き方がぶつかったりして、帯には「アイリッシュ・バラッドの味わい」って書いたんですけれど、独特の深い味わいがあって、これは編集していて非常に楽しい作品でした。

──ありがとうございます。鈴木さんはいかがでしょう?

鈴木:はい。そうですね、チェコなど東欧の国は気になります。国を出て違う言語で書いてる人が結構いて。彼も最初はチェコ語で書いていたと思うんだけど…。

──クンデラですか?

鈴木:うん、クンデラ。それから、学生の時に読んだアゴタ・クリストフがすごく面白くって。それで『文盲』という彼女の自伝的な作品を出したんですが、この人もハンガリー人なのにフランス語で書いています。自分が住んでいる場所でマージナルな存在として書く。そういう独特の視点で世界を眺めている作家にはすごく惹かれるんですよ。どこか居心地が悪いところで書いているっていう人には。

──『悪童日記』の原書は主語と動詞だけで書かれているような感じで、初めて開いた時はびっくりしました。

鈴木:文章自体には全然色気がなくて、ほんとうに無機質な感じなんですけど、その冷静な語りがまた効果的なんですよね。

──『文盲』もクンデラなんかと合わせて読んで欲しいですね。

鈴木:ほんとうに。

──ジュンパ・ラヒリもそうですよね。「移民の文学」と言うと語弊があるかもしれないですけれど。

藤波:さっきのフランスもアメリカも色んな国々からの移民がいますから、その中から新しい文学が生まれてくるのは当然ですよ。

鈴木:結果的には英語のようなメジャーな言語で書かれているかもしれないんですが、それが母国語じゃなかったり、あるいは自分の親や先祖のものじゃない言語で書いてる人には、一般論で括ってはいけないかもしれないんですが、やはりなにかとても強いものがあると思います。

藤波:ましてや難民とか、別の国に留学している間に国でクーデターとかが起きて帰れなくなっちゃった人とかね、そういう辛い体験をしていると書くものにも独自の強度があるというか。英語自体は拙いかもしれませんけれど、普通の英語とは違う力を感じます。

──文体も変わってきますよね。アゴタ・クリストフなんてその顕著な例というか。クンデラはフランス語も難しいですけど。

鈴木:そうですね。生きた世界というか、生き方が全然違いますからね。クンデラは知的エリートとして政治亡命をしたわけですが、アゴタ・クリストフの場合は乳飲み子を連れて、文字通り命からがら国境を越えて難民となり、その後は時計工場で朝から晩まで辛く単調な仕事をしていました。ところでアフガニスタンもエントリーされていますが、インスクリプトから出たアティーク・ラヒーミーの『灰と土』を読んだ時は、ひゃーっと思ったんですよ。

藤波:「ひゃーっ」か。

鈴木:何だこれは、と思って。不思議な二人称小説なんですよね。「きみは…」っていう語り方。我々が小説とはこういうものだって思っているものとはすこし違って、精霊みたいな何かが語りかけてくるんです。100ページくらいの詩のような小説なんですが、ソ連侵攻後のアフガニスタンの厳しい現実を捉えていて……。男の子がね、爆撃のせいで耳が聞こえなくなってるんですけど、戦車がみんなの声を奪ったと思い込んでいるんです。「何でみんな喋れなくなっちゃってるの」って。ほんとうに全然雄弁な小説じゃないんだけど、すごく印象的な映像と言葉を突きつけられるっていう感じの作品です。そんなに売れなかったかもしれないんですけど、これは絶対にずっと店頭に置き続けて下さい!同じ作家が亡命先のフランスで、今度は初めてフランス語で書いた『悲しみを聴く石』という本を昨年出したんですが、こちらもお薦めしたい一冊です。『灰と土』にずっと書店で残っていて欲しいなという想いもあって、この本を出したんです……。

──入れた甲斐がありました。では気になる国をお伺いしたので、次は優勝予想国を教えて下さい。

藤波:優勝予想国。難しいな。じゃあ僕は、あえてチリのロベルト・ボラーニョを推しますかね。どうしても手前味噌な宣伝になってしまいますけど。

──いえいえ。

藤波:彼はほんとうにもう、世界的にもっとも注目されているラテンアメリカ作家なので、是非とも大々的に売り出したいんです。この『通話』はボラーニョの入門としても大変読みやすい本ですし、もちろん短編集なので多少のばらつきはあるんですけども、どの短編も非常に質の高いものなので、やっぱりこれは僕の一押しで優勝して欲しいです。

──ボラーニョはアメリカでどんどん出ていますよね。『2666』とか。

藤波:ええ、そうなんですよ。

鈴木:今おっしゃったのも、いずれ出ます。

──『2666』?

藤波:ええ、『2666』(注2)。遺作と言われている、とんでもなく分厚い本です。

──凶器みたいな本ですよね。

藤波:『2666』も白水社でいずれ刊行する予定ですので。四月には『野生の探偵たち』という、上下巻で900ページくらいの分厚い本が出ます。これは作家の本領発揮と言われている代表作、最高傑作の一つです。

──楽しみです。

藤波:そうそう、4月23日に市ヶ谷のセルバンテス文化センターというところで、チリ大使館主催でロベルト・ボラーニョに関するシンポジウムをやるんですよ(注3)。その時には『野生の探偵たち』も刊行されているはずなんで、もしよろしければご参加下さい。

鈴木:そして、この本のカバーを飾る装画は、いま森美術館で展示中の現代美術作家ジュール・ド・バランクールの作品です。とってもかっこいい画です!(注4)

──ありがとうございます。ボラーニョ、盛り上がっていますね。では鈴木さんの優勝予想国は?

鈴木:私の青春の書は『赤と黒』なので、フランスには頑張って欲しいな。理想の人がジュリヤン・ソレルなので。

──それはひどい(笑)。ジュリヤンを追っかけていたら大変ですね。

鈴木:ま、ジュリヤンとサッカーはなんの結び付きもないと思うんですけど。

──いや、ジュリヤンはかなり攻撃的ですから。では「悪女の巣窟フランス」ということで。

鈴木:「悪女の巣窟」? 『赤と黒』は誰も悪女じゃないですよ。

──レナール夫人の最初の、あの思わせぶりな態度が悪女なんです。

鈴木:ああ、なるほど。

──でも確かにマチルドは悪女じゃないかも。かなり良い娘。

鈴木:マチルドはそうですね、気の毒なくらい。あ、カフカはどこに入るんだろう? チェコですよね?

──チェコです。

鈴木:じゃあ私は「悪女の巣窟フランス」と、この「できるだけカフカ集成」で。

──ありがとうございます。では引き続き、ベストイレブンをお伺いしてもよろしいですか?

藤波:これは難しいなあ。ポジションに特性があるから、サッカーをわかっていないとイメージが湧かないでしょう。

──確かにそうですね。ではお二人で一緒に考える「白水社ベストイレブン」ということでいかがでしょう?

藤波:難しいなあ。なんとも言い難いんだけど、ドイツってやっぱりゴールキーパーに力強さがあるでしょう。ゼーバルトに『アウステルリッツ』という作品があって、これは歴史や場所を行ったり来たりしながら独特の文学世界を作っているんです。そこに力強さがあるのでちゃんと守ってくれるというか、安心して最後のラインは任せたよって気はします。強引ですが。

──ありがとうございます。では、センターバックは?

藤波:じゃあセンターバックならイタリアかな。アントニオ・タブッキの『イタリア広場』。強引だね。

──いや、間違いないですね。

藤波:で、サイドバックも入れるの?

鈴木:オースターとかは? 何にもやらなさそうだけど。

──ひどい(笑)。

藤波:あ、スティーヴン・ミルハウザーにしようか。オースターじゃなく。

鈴木:『ナイフ投げ師』? これ攻めるんじゃない?

藤波:いや、サイドを駆け上がるっていう。

──いいクロスを上げそうですね(笑)。

藤波:「ナイフ投げ」っていうくらいだからね。右左どっちにする?

鈴木:どっちでも。わかんないから任せる。

藤波:じゃあミルハウザーの『ナイフ投げ師』を右サイドバックで。

──おお。じゃあ左サイドバックは?

藤波:サイドバックね。誰だろうな。やっぱりアゴタ・クリストフでも入れておきましょうか。『文盲』ですね。

──3バックでいいですか?

藤波:じゃあセンターバックをもう一人、そうだなあ。

鈴木:マルカム・ラウリーはまだ言ってないですよね?

藤波:あ、そうだね。じゃあ、マルカム・ラウリーの『火山の下』をセンターバックで。

鈴木:これは20世紀の世界文学ベスト10と言ったら絶対に入ってくる作品で、今月新訳が出ます。これはもう、確実に面白い。

──おお。

藤波:あとは中盤?

──はい。ではまずボランチから。

藤波:ボランチねえ。

鈴木:マンディアルグなんかも入れたらどうですか?

藤波:ああ。じゃあ『城の中のイギリス人』にしておく? 『城の中のイギリス人』でお願いします。ダブルボランチでいこうか。ユベール・マンガレリあたりはどうですか?

鈴木:攻めなさそう(笑)。

藤波:いいんだよ、守れば。じゃあ『四人の兵士』にしときましょう。

鈴木:『おわりの雪』だと、ちょっと寂しいからね。

藤波:ええ。で、あと何人だ?

──あと四人ですね。

鈴木:あと四人。

藤波:あと四人ね。じゃあ残るはゲームメーカー、トップ下くらいだよね。これは難しいね。誰だろう、器用なのがいいよね。

鈴木:灯台守の話』を入れたらどうですか?

藤波:そうしよう。ジャネット・ウィンターソンの『灯台守の話』。あとは3トップにしちゃおうか。

──3トップ。

藤波:デニス・ジョンソンの『煙の樹』と、ロベルト・ボラーニョの『通話』は入るよね。あと一人?

──あと一人です。

藤波:あと一人ねえ。じゃあ、やっぱりサリンジャーにして下さい。

鈴木:サリンジャー。そうだ。

藤波:キャッチャー・イン・ザ・ライ』でも『ライ麦畑でつかまえて』でもどちらでもいいんで。

──じゃあ『ライ麦畑でつかまえて』の方で。

藤波:ええ。お願いします。

──ああ、良いですね。4-3-3。

藤波:いやいやいや。まったく思いつきで語りましたけど。こんなのでいいんですかねえ。

──大丈夫です。ありがとうございます。では、最後にこのフェアに来て下さるお客様にメッセージをお願いします。

藤波:個人的にはアジアの文学とか今まで関心が無かったんだけれども、こういったフェアをきっかけに文学の繋がりとかがわかるかもしれないし、そういった興味から一つの国にこだわらずに関心を広げていって、どんどん読んで頂ければ非常に嬉しく思います。

鈴木:この世界の広さに眩暈がしちゃうか、わくわくするかにもよると思うんですけど、このブックレットを見てちょっとでもわくわくするものがあったら、すごく面白いものに出会える素質が絶対にあると思うので、どれでもいいから1冊だけでも始めて頂けたら嬉しいです。

──ありがとうございました。

注1:アーセナルを応援しているのは蜷川です。ちなみに木村は名古屋グランパスエイトのサポーター。

注2:2009年にPicador社が英訳版を刊行。詳細はこちら

注3:セルバンテス文化センターのホームページによると、こちらのシンポジウムは入場無料・要予約とのこと。参加を希望される方はお急ぎ下さい。

注4:MAMプロジェクト011:ジュール・ド・バランクール展(2010年3月20日~7月4日、会場:森美術館ギャラリー1)

■藤波さんと鈴木さんが選ぶ「白水社ベストイレブン

FW:J・D・サリンジャーライ麦畑でつかまえて』(Uブックス)

FW:デニス・ジョンソン『煙の樹』(エクス・リブリス)

FW:ロベルト・ボラーニョ『通話』(エクス・リブリス)

MF:ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』

MF:アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ『城の中のイギリス人』

MF:ユベール・マンガレリ『四人の兵士』

DF:アゴタ・クリストフ『文盲』

DF:スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』

DF:マルカム・ラウリー『火山の下』(エクス・リブリス・クラシックス

DF:アントニオ・タブッキ『イタリア広場』

GK:W・G・ゼーバルトアウステルリッツ

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(2010年3月12日、白水社さんの社屋にて)

(インタビュー・記事:蜷川・木村)

藤波さん、鈴木さん、お忙しい中ありがとうございました。マルカム・ラウリーの『火山の下』はとうとう発売になりましたね! 白水社さんのホームページでも大々的に取り上げられています。シリーズ名の「エクス・リブリス・クラシックス」も気になるところ。今後どのような作品が刊行されていくのか、楽しみで仕方ありません。四月の新刊案内にはボラーニョの『野生の探偵たち』上下巻も掲載されていました。嬉しいニュースが立て続けに届いております。ところでこの白水社さんのホームページ、トップページ左上のトリをクリックすると面白いものが見られるのをご存じですか? どんなものかは是非ご自身の目でお確かめ下さい。