ジンピクフェア 中間売り上げ発表
どうも。ピクウィック・クラブです。
今回も人文書宣言×ピクウィックフェア、通称ジンピクについて紹介していきたいと思います。
早いもので今年も既に半分が経過してしまいました。
6月はじめより開催しておりますジンピクフェアも無事一ヶ月を迎え、先週発表したとおり二ヶ月間の会期となりましたので、ちょうど折り返しに差し掛かったところです。
そこでこれまでの売り上げを集計し、ランキングを付けてみました。
果してどのような途中経過となっているのでしょうか……?
《総合ランキング》
*書籍毎の売り上げ数で判定*
3位 グッドマン『世界制作の方法』筑摩書房(倉橋由美子枠)
4位 伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』NTT出版(阿部和重枠)
5位 カフカ『カフカ・セレクション〈1〉時空/認知』筑摩書房
6位 天沢退二郎ほか編『図説 宮澤賢治』筑摩書房(宮沢賢治枠)
8位 塚原史『ダダ・シュルレアリスムの時代』筑摩書房(文学案内枠)
10位 池澤夏樹『完全版 池澤夏樹の世界文学リミックス』河出書房新社(文学案内枠)
11位 加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』朝日出版社(村上春樹枠)
12位 多和田葉子『犬婿入り』講談社
13位 菅原千恵子『宮沢賢治の青春―“ただ一人の友”保阪嘉内をめぐって』角川書店(宮沢賢治枠)
《作家枠ランキング》
*著作とキーワード選書を合わせた売り上げ数で判定*
*総合ランキングにあるもの以外で動きの良かった書籍を掲載*
1位! 多和田葉子
~活躍した書籍~
2位 ホルヘ・ルイス・ボルヘス
~活躍した書籍~
同率2位 阿部和重
~活躍した書籍~
ジョン・M.マグレガー『ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で』作品社
同率2位 倉橋由美子
~活躍した書籍~
5位 宮沢賢治
宮沢賢治『宮沢賢治全集7 銀河鉄道の夜.風の又三郎.セロ弾きのゴーシュ』筑摩書房
同率5位 J.G.バラード
サイモン・レイノルズ『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』シンコーミュージック・エンタテイメント
同率5位 フランツ・カフカ
8位 オスカー・ワイルド
9位 村上春樹
10位 イタロ・カルヴィーノ
11位 J.M.クッツェー
同率11位 アントン・チェーホフ
以上、ランキング発表でした。
多和田葉子がボルヘスを抜いて総合&作家枠共に堂々の一位に。阿部和重、倉橋由美子も同率二位と大健闘です。日本人だけ取ってみても三者三様で面白いですね。
宮沢賢治への関心の高さは東北がらみでしょうか。そういえば青土社の雑誌『ユリイカ』も今月7月号で宮沢賢治を特集しています。
逆にクッツェーなんかは総合ランキングに入っているのに作家枠ランクでは低迷しています。売上を見る限り刊行著作の少なさが一因のようです。作風は異なりますが越境的な作家という点では多和田葉子と共通していますし、もっと読まれるべき作家であるのは間違いないでしょう。
この結果、皆様ならどうご覧になられますか?
◇ ◆ ◇
さて、残り一ヶ月となったジンピクフェアですが、棚の様相が微妙に変化しています。皆様お気づきでしょうか……?
上の写真のように、キーワードの横にQRコードを追加していってます。これをお手持ちの端末で読み取っていただくと、各々のキーワードの解説が表示されるというものです。いわゆるPOPのようなものですね。
QRコードを読み取った先はピクウィック・クラブのツイッターアカウントとなっています。現在ピクウィックのアカウントではほぼ毎日、キーワードの解説をツイートしており、せっかくなので流用そこへ招致する形となります。
人によっては端末がなかったり、ブラウザの起動ができないかもしれませんがご了承下さい。あくまでも書籍を主役に、キーワード解説はアクセントとして楽しんでいただければ幸いです。
QRコードはツイート毎にどんどん追加していきますのでお楽しみに!
では残り一ヶ月間、ジンピクフェアは皆様のご来場をお待ちしております。