2010-11-30から1日間の記事一覧
→紀伊國屋書店で購入 オングの『声の文化と文字の文化』でたびたび引用され、考察の重要な柱になっていた本だが、驚くべきことが書いてある。プラトンの時代はギリシアが口誦文化と文字文化が激突した知的革命の最終段階にあたり、プラトンは新興の文字文化…
→紀伊國屋書店で購入 これを読んで励まされない書き手はいない用事がなくて自由に時間が使える週末があれば、なによりもしたいのは都内の散策である。どこでも構わない。だが構わないとなるとかえって迷うもので、さて、どこに行こうと腕を組んで考え込む。…
→紀伊國屋書店で購入 母親にとって娘はもっとも近しい同性、つまりいちばんの批評家なので、女の人が母親について書いたものを読むのは楽しい(息子のそれはあまり読みたくないが)。わけてもこの、娘・洋子の書いた母・シズコさんのおはなしは格別である。 …
→紀伊國屋書店で購入 よほどのことがないかぎり、展覧会カタログを買うということをしなくなった。いちばん最近買ったのは『時の宙づり 生・写真・死』(IZU PHOTO MUSEUM、2008)だが、これは書店売りされていたものたったので、写真集を買う感覚で手に取っ…
→紀伊國屋書店で購入 「まだ見ぬ読者に届けたい言葉はあるのか?と問う」 「教育=贈与論」が内田氏の思考の軸である。これを、「メディア=社会教育=贈与論」という枠組みで語ったのが本書である。 内田氏が勤務先の神戸女学院で語った講義記録のテープ起…
→紀伊國屋書店で購入 本書は、2009年暮れにタイのアユタヤで急逝した著者、吉川利治の遺稿である。すでに2007年にタイ語で出版され、日本語版の出版に向けての改稿も終わりに近づいていた。 本書をタイ語で出版するきっかけになったのは、著者がタイの大学に…
→紀伊國屋書店で購入 「父と息子との補完関係」 親と子というのはどのような関係の存在なのだろうか。親が子を生むというのは、自己の分身を生産する事なのかもしれない。しかしその分身は、親が自己の中の異質な部分を「排除」しようとしたものだとしたら、…