2010-03-29から1日間の記事一覧
→紀伊國屋書店で購入 講義ノートの三巻目は1978-1979年度と1979-1980年度の二年分をおさめる。最後の二年間の講義は「小説の準備Ⅰ」、「小説の準備Ⅱ」というひとつづきの内容だからである。 批評家のバルトがなぜ「小説の準備」というテーマを選んだのだろう…
→紀伊國屋書店で購入 コレージュ・ド・フランスでの二年目の講義ノートである。講義は1978年2月18日から6月3日まで13回にわたっておこなわれたが、第一日目に断っているように講義の準備をはじめようとする時期にバルトは母を亡くしている。 『彼自身による…
→紀伊國屋書店で購入 ライトの「限界」と「凄み」を伝える異色の書 フランク・ロイド・ライトの建てた旧帝国ホテルを知っている人は異口同音に、あのホテルは暗かったと言う。わたしのおぼろげな記憶でもそうで、華やかさにはほど遠く、ちょっと恐い感じさえ…
→紀伊國屋書店で購入 「ロゴスとミュートス」 ハイデガーが『存在と時間』の冒頭でプラトンの『ソフィステス』を引用しながら、哲学の問いとは「いかなる神話(ミュートス)も語らないこと」(242c)だと語ったこともあって、哲学は神話とは対立したものだと思…
→紀伊國屋書店で購入 「テッド・チャンを読まずしてSFを語ることなかれ」 残念ながら今回アメリカ代表から落選してしまったテッド・チャンをどうしても採り上げたい。個人的にあまりに入れ込みすぎたために、肝心のフェアの推薦コメントが酷い出来になってし…
→紀伊國屋書店で購入 「妹から見た鷗外」 明治の文豪というと、夏目漱石と森鷗外の名前が必ず上がってくる。確かに作品も多く、人口に膾炙している。特に漱石は今でも人気がある。それに比べて鷗外はどうだろう。『高瀬舟』や『舞姫』は今でも多くの人に読ま…