書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

2012-11-30から1日間の記事一覧

『ぼくは猟師になった』千松信也(新潮文庫)

→紀伊國屋書店で購入 狩猟というと「特殊な人がする残酷な趣味」といった偏見を持っている人が多いです。 また、狩猟をしていると言うと、エコっぽい人たちから「スローライフの究極ですね!」などと羨望の眼差しを向けられることがあります。でも、こういう…

『朝鮮植民地支配と言語』 三ツ井崇 (明石書店)

→紀伊國屋書店で購入 ついこの間まで日本は日韓合邦時代に朝鮮語を禁止したとかハングルを抹殺しようとしたといった日本悪者論が横行していたが、『嫌韓流』のブームで日本が欧米の植民地ではありえない普通教育を実施し、しかも朝鮮語を必修科目としてハン…

『毎度!浦安鉄筋家族 』浜岡賢次(秋田書店)

→紀伊國屋書店で購入 「今に生きる、古き良きギャグマンガの王道」 「研究しています」と胸を張ってまでは言えないけれども、私にとって、マンガを読むことはほぼ欠かせないライフワークとなっている。 漫画家を志した兄の影響もあって、生まれた時から数百…

『男性不況―「男の職場」崩壊が日本を変える』永濱 利廣(東洋経済新報社 )

→紀伊國屋書店で購入 「男の生きづらさを社会の変化から読み解く一冊 」 いつ頃からかは失念してしまったが、大学で成績をランキング化すると、女子学生がほぼ上位を独占するような傾向が見られるようになって久しい。個人的な体験から言っても、少なくとも1…

『ジャニヲタあるある』みきーる【著】 二平 瑞樹【漫画】(アスペクト)

→紀伊國屋書店で購入 「「キャラ化」するオタク 」 本書は、いわゆるジャニヲタとよばれる、ジャニーズ系男性アイドルのファンたちの実態を、イラストを交えながら面白おかしくまとめたものである。 勤務先の大学にもジャニヲタがたくさんいるのだが、その中…