2013-06-30から1日間の記事一覧
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「ほどけゆく個人のゆくえ」 本書は、作家の平野啓一郎が、2009年の小説『ドーン』の作中で描いた概念「分人主義」について、スピンオフ的に別の著作にまとめあげたものである。 『ドーン』は近未来の社会を描いた小説であり、…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「記憶をめぐる情報戦」 本作は、作者の父親のシベリア抑留についての語りに基づいて構成されたマンガ作品である。50万人とも言われる日本人が抑留され、多数の死者を出したこのできごとについては、おそらくその重大さと比べる…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 『エッフェル塔』はバルトが1964年に発表した本文100ページに満たないエッセイである。日本では1979年に審美文庫から本文より長い解説というかバルト論が付されて(それでも薄い本だった)宗左近・諸田和治訳で出た後、1991年に…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 読むと全身の力が抜けて、ほどよく笑えて、すっと眠りに入れる。そんな本を私は「睡眠導入本」と名付けて密かにコレクションしています。前回「睡眠導入本」として紹介したのは、『生きていてもいいかしら日記』(北大路公子著…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「人間漱石を知ることのできる一冊」 調べたことはないが、書いた作品数に比べて、書かれた評論やエッセイ等が非常に多いのが、夏目漱石の一つの特色ではないだろうか。研究書は無数に出版されているし、エッセイ等も弟子達のみ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「このマンガが「あえて」か「素」かに、出版業界の浮沈が掛かる」 本作は、長期的な不況に見舞われている出版業界の様子について、マンガの制作過程を中心に、マンガで描き出した、いうなれば「自己言及的」な作品である。 そ…