書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

プロの読み手による書評ブログ

〔2014復刊書目〕 法律・経済・政治

国際法上の自衛権 新装版』田岡良一(勁草書房

初版1981・最終版1985年◆A5判◆400頁◆税込5,400円(本体5,000円)

ISBN 978-4-326-40293-9


国際社会を法的に組織するための国際連合国際司法裁判所は、秩序をもたらす実効を発揮していない。国際法上、自衛権はどう既定されるべきか。


『聞き書 南原繁回顧録』丸山真男福田歓一編(東京大学出版会

初版1989・最終版1999年◆四六判◆556頁◆税込6,264円(本体5,800円)

ISBN 978-4-13-033039-8


丸山・福田ほかの聞き取りを通して、政治哲学者にして思想家、歌人である南原繁の自ら語る生涯の足跡と時代背景を伝える。


大正デモクラシー体制の崩壊 内政と外交』酒井哲哉(東京大学出版会

初版1992・最終版2007年◆A5判◆232頁◆税込6,048円(本体5,600円)

ISBN 978-4-13-036062-3


満州事変に始まる大正デモクラシー体制の崩壊過程を、内政と外交の相互関連性に着目しながら分析する。


天皇制国家と政治思想』松本三之介(未來社)

初版1969・最終版1984年◆A5判◆320頁◆税込5,184円(本体4,800円)

ISBN 978-4-624-30011-1


日本的な統治原理「天皇制」の思想とはなにか。維新前後の法政思想を刻明にさぐり、分析を続けてきた著者十年の研究成果。