早瀬晋三
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書は、「15歳からの「伝記で知るアジアの近現代史」シリーズ」の3冊目である。このシリーズについて、裏表紙見返しでつぎのように説明されている。「欧米中心の偉人伝とは一線を画す、アジアの伝記シリーズ。本シリーズは、そ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「二〇一四年七月、大接戦の末、インドネシアに庶民出身の大統領が誕生した。混迷する中東や他のイスラームとは対照的に、宗教は社会に安定的に浸透している。民主化の進展とあいまって、インドネシアは二億五千万人の人口を背…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「靖国参拝の国会議員たち」も、「慰霊という、実は誉め讃える顕彰行為に没頭して、実際に埋葬されている人々や場に関心が薄い」。著者、原田敬一は、「「公」の名の下に国家が占有してきた「軍人の墓地」の歴史と実態を解明す…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書は、同著者、訳者による2006年から2008年10月までをとりあげた『赤vs黄 タイのアイデンティティ・クライシス』(めこん、2012年)の続編で、2008年12月の民主党アピシット政権の誕生から2009年10月までを扱い、その後は第3…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 近年まで、新発売の切手を買いつづけていた。切手からいろいろ学んできたからである。日本の国立公園や国定公園、動植物、歴史(○○周年記念)、国際学会の存在まで、切手に教えてもらった。いま保っているもののほとんどは額面…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「読者の食欲を減退させることがここでの目的ではない。目的は違うところにある。食べものは、祈りにも似た物語がなければ美味しく食べられない、という事実を確認するためだ。わたしたちは「食べもの」という幻想を食べて生き…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「一八八七年、フランスはそれまで植民地省の管轄にあったコーチシナ(南部ベトナム)とカンボジア、保護国で外務省の管轄にあったトンキン(北部ベトナム)とアンナン(中部ベトナム)を一括して植民地省に移管し、インドシナ総督の…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書の目的を、著者北村由美は、「序」の最後で、つぎのように述べている。「民主化とは、公正な選挙を行い、言論の自由を保証するための制度を確立し、そして国民の平等をどのように実現していくかという試行錯誤のプロセス[…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 植民地支配は、解放されて独立すれば終わりではない。それをもっとも如実に感じているのは、歴史研究者だろう。植民地時代を支配された側の視点で書くだけの充分な史料がないだけでなく、多くの史料が植民地支配を正当化するも…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書は、2001年に大学共同利用機関として設立された総合地球環境学研究所(地球研)の12年目の節目(初代所長6年間を引き継いだ編著者立本成文の退任)を記念して出版された。地球研のミッションである「人間と自然の相互作用環…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書のタイトルの答えが、帯にある。「問題は歴史認識!」「中国・韓国の批判はただの言いがかりなのか?批判されているのは追悼行為ではない。先の戦争は正しかったという靖国の歴史観は、戦後の平和秩序をご破算にする!」。…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書は、著者秋道智彌の40年に及ぶ東南アジア・オセアニアを中心に海や川べりを歩いた成果である。著者は、「現場で漁に参加し、獲れた魚を食べ」、つぎのように長年の調査を述懐している。「魚の獲り方や漁にかかわる人びとの…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「未来をになう世代へのメッセージとすることをねらい」とした最後の章「第6章 海の未来論-これからの海と人間」で、著者秋道智彌は、「本書の結論を先取りすれば、海への総合的な取り組みの重要性を提案することにほかならな…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書の編著者、リディア・N.ユー・ホセ(1944-2014.8.3)は、2012年春「フィリピンにおける日本研究の発展及び日比間の相互理解促進に寄与」した功績で、日本政府から旭日中綬章を叙勲された。このフィリピンにおけるフィリピ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書は、2014年4月19日に日本全国でロードショーされた同名の映画(コリン・ファース、ニコール・キッドマン、真田広之ほか)の原作である。帯には、「英国人捕虜と日本人通訳の奇跡の実話」とある。「レイルウェイ」とは、太平…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 日本が戦争をすれば、まず最初に戦闘に参加するのは自衛隊である。その自衛隊の現場の声が聞こえてくるのが、最後の章である「第6章 逆シビリアンコントロール」である。その最後は、つぎのことばで締めくくられている。「自衛…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「「他国防衛」のための戦争が日本の安全を高める、という論理を根底から問い直す」と帯にある。本書の1節でも理解している国民が大多数を占めれば、本書は無用の長物になる。だが、現状は首相の「国民に分かりやすく」のことば…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書は、著者末廣昭が、2000年に出版し、2008年に増補改訂版を英語で出した『キャッチアップ型工業化論-アジア経済の軌跡と展望』(名古屋大学出版会)の続編である。だが、副題「キャッチアップを超えて」に示されているよう…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 5.03, 5.69, 5.50, 6.35, 6.01, 4.63, 6.22, 6.49, 6.26, 5.78%。これらの数字は、2004年以降のインドネシアの経済成長率をあらわしている。2004年12月26日のスマトラ島沖地震・津波、2005年3月28日のニアス地震、2006年5月27…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「津波で何もかも失ったのに、アチェの人たちはなぜみんな笑顔なんですか。」著者、西芳実は、この問いに答えるために、本書で「二〇〇四年一二月二六日に発生したスマトラ島沖地震・津波で甚大な被害を受けたインドネシア共和…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書の要約は、カバー見返しに、つぎのように要領よくまとめられている。「従来「琉球処分」は日本史の狭い枠内で、近代的な国家形成・民族統一・国民形成などの一環として解釈されてきた。「琉球藩」設置は、琉球人遭難事件を…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 「訳者あとがき」の冒頭で、本書について、つぎのように説明されている。「本書は、インドネシアの民間団体である「市民による調査とアドボカシー研究所」「人道のためのボランティアチーム」「インドネシア社会史協会」の三団…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書は、2009年に発行された「ジェームズ・スコットの山地民の歴史に対する専著The Art of Not Being Governed: An Anarchist History of Upland Southeast Asia」への異議申し立ての書である。「東南アジア大陸部山地社会と国…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 アジア・太平洋戦争に負けた日本の海外戦没者の遺骨収集と現地での慰霊の問題は、当然、日本が戦場とした国・地域との関係の下にある。だが、戦場となった国・地域が欧米豪の植民支配下にあったり、委任統治領にあったりしたた…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 タイトルをみて、まず本書を読みこなすためには「資源化」の意味を理解しなければならないと思った。つぎに副題の「ベトナム」の後の半角ハイフンが怪しく、気になった。そして、巻頭の4頁にわたるカラー写真の各頁のタイトル「…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書は、「文明と文明の関わりに焦点を当て、ひいては古代と現代社会とのつながりをどう理解したらよいのかを考え、知の系譜を捉えるための試みの書」である。現在の中東イスラーム世界をみていると、西欧的な価値観とは異なる…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 イスラームには、ウンマという共同体がある。それは、世界中のイスラーム教徒を包み込むボーダーレスでグローバルなものである。かつて、そしていまもマッカへの巡礼が、ヒトもモノも、もちろん思想も、イスラーム教徒を結びつ…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書は、前著『戦後日本人の中国像-日本敗戦から文化大革命・日中復交まで』(新曜社、2010年)の続編である。前著を踏襲したものなどの共通点や扱った時代の違いからくる相異点などは、まず「本書を読まれる方へ」で、つぎの…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書を読み終えて思ったのは、改めてASEAN(東南アジア諸国連合)の存在を評価したのと、ほんとうに共同体ができるのだろうかという懐疑の両方だった。たしかに高い目標を掲げ「遅遅として進む」ASEANをみていると、なんでも実…
→紀伊國屋ウェブストアで購入 本書の目的は、「南北戦争から第一次大戦までのアメリカが近代国家としてどう統合・形成されてきたかについて、鉄道と軍事の相互関係というあまり脚光を浴びない側面から検討し、この期間のアメリカ史を可能な限り具体的に示す…